人と組織が生き生きとする人事評価制度を考える

人事評価制度の設計のアドバイザー、評価者研修の講師として自治体にかかわり続けたコンサルタントのブログ

昇任昇格制度における卒業方式と入学方式、人事評価との関係を抑える

昇任昇格制度の運用には、大きく分けて入学方式と卒業方式があります。実はこの2つの方式の違いによって、人事評価の結果のみから昇任昇格を判断してよいか、考え方が異なります。 卒業方式とは 卒業方式とは、現在の職又は等級に要求される職能のレベルを十…

地域活動やボランティア活動を人事評価に反映すべきか

職員(地方公務員)の地域活動への参加状況や、ボランティア活動の実績等を人事評価に加えるべきか検討している自治体が多いようです。首長から指示を受けて評価項目に加えた団体もあります。しかし評価に組み入れる前に、人事評価の対象範囲は如何にあるべ…

精神疾患のある職員についても人事評価を実施すべきか

原則として、役務の提供がある状況ならば、人事評価は実施すべきであると考えます。役務の提供がない場合(あるいは所定の日数に満たない場合)であれば、人事評価の対象外としますが、役務の提供がある限り、組織への貢献が期待されるのですから、特別な扱…

自己評価を意義あるものとするためには面談が必要です

自己評価を実施するねらいは”自ら気づかせる”ことにあります。しかし、自分を評価する評価者に自分の認識している事実(自己評価の根拠)を報告するという、大切な役割もあるのです。 自分の仕事がどうであったか、後から考えると気づくことがあります。「あ…

人事評価制度の導入のみしておけばよいのか

「国が導入せよと言うのだから、とにかく人事評価制度を入れてすみやかに給与に反映しよう。他の先進団体のものを借りて、とにかくやってみよう。」。 この「やってみよう」という姿勢は大切ですが、「導入しさえすればいいんだ。」という気持ちがどこかにな…

部下が上司を評価する仕組みの導入に関する注意点

自治体では「部下による上司の評価」を取り入れるべきか議論されることが多いようです。自治体では、同格の管理職であっても能力差が大きいため、部下から見た上司という視点も取り入れて評価したい、という想いがあるものと考えられます。 しかし、部下は部…

成績と業績と実績、何が違う?使い分けは?

「業績評価」における「業績」と何でしょうか。考えてみると、国は「能力・実績主義」への転換を図るとしながら、人事評価制度は、「能力評価」と「業績評価」で構成するよう自治体に求めています。また、民間では「成績評価」という言葉も使っています。 そ…