*本稿では、人事評価の評語区分が5段階(SABCD)、給与反映用区分(昇給区分、勤勉手当の成績率の区分)も5段階(SABCD)と想定します。 ある自治体の人事担当課長からご相談がありました。課長 「人事評価は厳正に行い、標準の「B」を中心に「A」や「C」も…
前回のブログでは、評価結果に関する部下の「納得性」を高めるために、評価者である上司が部下に寄せる期待を伝えておくこと、そして実際の成果や行動に対して、ほめる、あるいは指摘するといった育成者としての行動が不可欠であると述べました。 ただし、評…
“完璧に公正な評価はできないかもしれないが、せめて、部下に納得してもらう、あるいは理解されるような評価ができないものか、そのために評価者はどうしたら良いのか”、これは評価者の誰もが抱いている悩みです。 今回は、部下の納得感を高めるために評価者…
世界では、雇用における年齢差別を禁止する方向にあります。この趨勢は、日本の労働環境にも大きな影響を与えることになるでしょう。特に公務員における給与は、年齢(経験年数)によって決定するところが大きいですし、昇任昇格制度においても同様です。い…
公務員の人事評価結果は S・A・B・C・D の5段階ですが、現状はAとBが大勢を占め、CとDは極めて少なくなっています。なぜ、このような結果になってしまうのでしょうか。実は1度でも「C」を与えてしまうと・・
能力評価を実施するために、総務省は「標準的職務遂行能力」を定めるよう自治体に求めています。評価の公正さを保つには、明確で分かりやすい「標準的職務遂行能力」が必要です。ではどのように作成したらよいでしょうか。
昇任昇格制度の運用には、大きく分けて入学方式と卒業方式があります(入学方式と卒業方式の違いは2021年1月16日のブログ参照)。実はこの2つの方式と等級別定数(あるいは職別定数)は密接に関連しています。 定員の枠と卒業方式 係長等に任用される以前の…